大久野島散策

久しぶりに大久野島の遺跡である火薬庫と北部司令塔に行って見ました。

 

火薬庫は日露戦争当時のおもかげを残しています。

北部司令塔からは北部砲台と北部海岸が

一望できます。素晴らしい眺めです。

 

愛媛県今冶市小島砲台遺跡散策(3月31日)

毒ガス島歴史研究所のメンバ−は3月31日小島を散策に行きました。

ここには、明治に造られた、大久野島の砲台遺跡とそっくりの

砲台遺跡が保存されています。芸予要塞の四国側の砲台

として、清国・ロシアの艦隊が瀬戸内海に攻め込んできた時に

迎え撃つために造られました。

遺跡は、大久野島以上に完璧な形で保存されていました。

    北部砲台と発電舎跡

     中部砲台跡

   中部砲台の司令塔跡

 

大久野島の遺跡の説明版完成

大久野島の説明板が4箇所完成しました。

医務室と消火栓・大久野島神社・研究室・南部砲台跡です。

ビジターセンター(環境学習の施設)もほぼ完成4月25日の

オープンを待つばかりとなっています。

 

      医務室跡と消火栓の説明板                

 

 

戦争遺跡の保存

大久野島には多くの戦争遺跡があります。

日露戦争時代の砲台跡

毒ガス工場時代の遺跡

毎年、たくさんの子どもたちや団体・個人が

平和学習に訪れます。

しかし、遺跡は、少しずつ破壊され、なくなっています。

地元では「戦争遺跡を保存を進める会」などが生まれ

そうした地道な活動などにより、かろうじて大久野島の遺跡は

守られています。

 

工場時代の医務室跡に説明版設置要請中

毒ガス島歴史研究所と大久野島戦争遺跡の保存を進める会は協力して

復元された毒ガス工場時代の医務室の消火栓遺跡を中心に当時の様子を

紹介する説明版を設置するよう環境省に要請しています。

、大久野島に来られたら、是非、説明版を読んでいただきたいと思います。

       説明版設置予定の消火栓遺跡

このあたりは毒ガス工場時代に医務室がありました。

消火栓はその当時のものです。その後ろにあるモミの木は

医務室の中庭にあった木が成長したものです。

当時の医務室の写真にもモミのきの木が写っています。

説明版は、当時の写真も一緒に掲載する予定です。

環境省はここ以外の遺跡についても説明板を設置する

準備を進めています。

     2001年8月1日  毎日新聞より抜粋

大久野島を合同で探索 ビジターセンター建設着工前に「毒歴研」と環境省 /広島

 

 旧日本軍の毒ガス工場があった大久野島(竹原市)でこのほど、市民団体「毒ガス島歴史研究所」(毒歴研、山内静代代表)のメンバーと環境省の担当者たちが、初めて合同で島内の戦争遺跡を見て歩くフィールドワークをした。同省は今年度、大久野島にビジターセンターを建設するなど、「エコアイランド構想」を進めているが、各種の工事で戦争遺跡が勝手につぶされないよう、着工前に毒歴研に連絡することで合意した。

 参加者たちは、毒ガス貯蔵庫跡や発電所跡のほか、99年に毒ガス兵器の「大赤筒」の残がいが見つかった海岸付近などを見て回った。ビジターセンターの予定地周辺では、毒歴研メンバーが「この近くの防空ごう跡に毒ガス弾を埋めたという証言もある」「今も残る排水溝には大量にヒ素が流されていた」「写真などの資料から、土壌は戦時中よりかなりかさ上げしていると考えられる」などと説明した。

 フィールドワーク後、毒歴研側が「工事の過程で、気づかないうちに戦争遺跡がなくなっていることがある」と指摘。環境省側も工事の際には事前に連絡することを約束した。また、旧医務室前にあり、過去の工事で撤去されたとみられる消火栓も復旧することで合意した。

 佐山浩・同省山陽四国地区自然保護事務所次長は「遺跡の文化的な価値は判断できないが、事前連絡など当たり前のことをきちんとしていくようにしたい」と話した。 【森田真潮】 

(毎日新聞2001年8月1日)

 

2001年9月23日 中国新聞記事より抜粋

 中国新聞地域ニュース
竹原市大久野島の消火栓を復元 '01/9/23

 環境省は二十二日、旧陸軍の毒ガス工場があった竹原市大久野島で、護岸工事のために掘り出されていた、当時の医務室の消火栓を埋め戻した。

 筒の直径〇・二メートル、長さ一・四メートル。鉄製で、約百五十キロある。作業は、「おおくのしま戦争遺跡の保存を進める会」(黒崎敏晴会長)や「毒ガス島歴史研究所」(山内静代代表)のメンバーら約十人が立ち会って実施した。護岸工事で地形が変わったため、当時の場所から十五メートル離れた地点に高さが〇・八メートルになるように埋め戻した。

 消火栓は四年前、島西部の護岸工事で掘り出されたのを市民が見つけ、復元を要請した。環境省山陽四国地区自然保護事務所の佐山浩次長は「二年前から地元と話し合いを続け、近くで実施していた更衣室の工事が終わったので復元した」と話している。

【写真説明】大久野島で実施された消火栓復元工事(左から2人目が山内代表)

 

トップページへ