2006年10月8日   フィールドワーク・長野で学ぶ戦争

 松代大本営地下壕(長野市松代町)に行って来ました。前から一度、行ってみたかったのですがやっと実現しました。

日本の敗戦前、日本国中が戦火にさらされ、アメリカ軍の無差別爆撃により、たくさんの日本国民の命や財産が奪われている時、

当時の支配者が、自分たちだけは助かろうと、長野に天皇や皇族が隠れる地下壕を堀り、併せて大本営もそこに持って行って、

戦争を継続しようとした場所を、自分の目で確認したかったからでした。

地元の松代大本営の保存をすすめる会の人にも会い話を聞くことができました。

1944年11月よりこの地下壕建設工事は始まり、国民には秘密に工事が進められました。

松代大本営のことは敗戦後もあまり公にはされていません。

それは、天皇と一部の政府関係者だけが生き残るための施設であり、拉致に等しい方法で連れてきた約6500人朝鮮人に

強制労働で掘らせたものだったので、国民にあまり知らせたくなかったのではないかと推測できます。

大久野島の毒ガスと一緒で、都合の悪いものは国民の目から隠すためだったのでしょう

。約80%〜90%完成し、いつでも天皇が逃げ込める状況でしたが8月15日の敗戦で、使用されませんでした。

その後は都合の悪いものは壊して地下壕は放置されていました。

      

象山地下壕入り口          地下壕の広いところはトラックが通れるくらいの広さです

地下壕は三つの山の下に三ヶ所掘ってありました。一番大きい象山地下壕は全長約5800mありNHKや政府機関が隠れる予定だったそうです。

現在は約500mの地下壕が公開されて中に入れます。

  

保存をすすめる会の人から説明を受けました。   地下壕の公開されている部分の一番奥です。

平和学習に来た子供たちの折り鶴が飾ってありました。

入口(現在地)にあった象山地下壕の紹介図(赤印のところが公開部分)です。

碁盤の目のように地下壕が掘られていました。大久野島の防空壕はこれの小型かなと思いました。

 

他の二つの地下壕は舞鶴山地下壕と皆神山地下壕です。この二つは名前が皇族が隠れるのにふさわしい名前の山だとして

天皇一族の壕にしようとしたようです。舞鶴山地下壕は天皇が隠れるためのものでした、

今はその一部が日本でも優れた地震観測所になっています。

天皇がもし万一、死んでも、天皇家(天皇制)は維持していくために(国体護持のために)、

「三種の神器」をまつる「賢所」も造る準備をしていたそうです。

「三種の神器」をまつる「賢所」は神聖な場所であるから、朝鮮人に掘らせるのではなく、

汚れていない日本人、すなわち結婚していない純真な日本人青年に掘らせる命令が出ていたそうです。

話を聞いていたら、本当にあきれることばかりでした。機会があればぜひ天皇の隠れ家を見に行くことをお勧めします。