アイヌ民族学習の旅 

1999年8月11日〜14日

「アイヌ」とは「人間、ひと」を意味するアイヌ語です。

本当に立派な人、精神の良い人のことを

アイヌ ネノアン アイヌと言いました。

人間らしい人間という意味です。

二風谷アイヌ資料館はアイヌの民族文化を後世ににしっかり

伝えるためにたくさんの人々の協力のもとに1972年開館しました。

    二風谷アイヌ資料館を訪れました

      

 

          萱野 茂さんがが集められたアイヌの人たちの生活を語る資料が

     たくさん展示されていました。

                

 

        

日本は単一民族国家だと間違った認識を持っている人は

もはやいないと思いますが

1986年、当時の中曽根首相が日本は単一民族国家である

ような発言をして問題になったことがあります。

古い時代から、北海道にはアイヌ民族が住んでいます。

日本は、単一民族ではありません。

アイヌ民族には、立派なアイヌ民族の文化があります。

この資料館はアイヌ文化を学ぶ、貴重な資料がたくさんあります。

 

アイヌの生活と文化 

二風谷アイヌ資料館を訪れた時、アイヌ ネアン アイヌ萱野 茂著

の本を手に入れました。この本の中に紹介されている。

アイヌの生活と文化を少し紹介してみたいと思います。

アイヌ ネアン アイヌとは人間らしい人間という意味です。

(本の内容そのままではありません、

  編集者が引用した文章です。)

 

アイヌの歴史

昔、アイヌがアイヌモシリ(アイヌ語で静かな国土)と呼んでいた、

今の北海道では男たちは、山でクマを海でアザラシ、

川ではサケをとったりしていました。

女たちは、山で山菜をとったり、家で機を織ったりしていました。

ここでは、アイヌ民族だけが自由で平和に暮らしていたのです。

しかし、和人がここに来てからというもの、アイヌ民族にとって

とても、苦しい時代が始まりました。

はじめ、和人は、米やたばこ、それに漆器などをもってきて、

アイヌのとった魚や毛皮と交換していました。

でも、アイヌがこうした交換に不慣れなことがわかると、

和人は数をごまかしたり、約束をまもらなかったり、不平を言えば、

脅したりするようになりました。

また、アイヌの娘に無理やり自分の世話をさせたりしました。

この、人間とは思わない和人のやり方に怒ったアイヌはいくたびか和人と戦いました。

しかし、武力と計略にまさった和人が、結局、この戦いに勝ったのです。

それからというもの、この大きな島(北海道)は和人の支配下におかれてしまったのです。

            

          和人と戦うアイヌ                  和人の支配が始まりました。